オンコールに関する問題

訪問看護で行われているオンコールという業務は、利用者の異変や急変、相談などにいつでも対応できるように提供されたサービスです。看護師は当番で月に何回かのオンコール勤務を行うことになりますが、回数は事業所の規模や抱える利用者の数によって異なります。オンコール担当の看護師が持つ携帯電話に利用者が電話をかけ、必要であれば看護師を呼び出せるシステムとなっていて、業務体系としては夜勤や休日勤務のような形です。

そのため、訪問看護の仕事は夜勤が無く、平日勤務で楽だと思っている方にとってはオンコール担当はキツイと感じるかもしれません。また、携帯電話を持ち帰り、休日を過ごすこととなりますのでプライベートの時間を犠牲にせざるをえません。常に携帯電話を側に置いて、着信があればすぐに対応する必要があるため、いつ鳴るか分からない緊張感から精神的にも肉体的にも疲れてしまう方もいます。勿論、飲酒もNGで遠出の外出も難しいです。

ですが、解決策として、すぐに出動できるように勤務するステーションの近くに住むという方法があります。呼び出しがあっても一旦はステーションに寄って、それから利用者の自宅に訪問することが多いので短時間でステーションに行けるだけでも余裕が生まれます。また、普段訪問する時に何か起こった時の対応の仕方や対処法などを患者や家族に指導しておくと、利用者側も安心してオンコールの回数も減る可能性があります。そして、実際にはオンコールが利用される数は多くはなく、ほとんどが電話対応で済み、出動する機会は少ないのでそんなに心配する必要はありません。